青々とした空に似つかわしくない、あたしの心。
「具合悪……」
昨晩、あたしと京は別れた。
付き合いをやめたと言うより、あたしと京を繋いでいた想いと別れたって言ったほうがいいのかもしれない。
――ピンポーン。
あたしはリビングのソファーから立ち上がり、玄関に向かう。
「いらっしゃい」
「お邪魔しまーす」
昨日の歓迎会の帰りに会えるかと聞いてきた理一から、「昼過ぎに家に行く」と、メールが入っていた。
時針が1時をまわった頃、訪問してきた理一。
「部屋、階段上って左だから。飲み物持ってくる」
「おー」
理一は階段を上がって行き、あたしはキッチンに向かう。
ふたつのグラスに、ミルクティーとコーラをそそぐ。
「はぁ……」
理一にも話さなきゃ。
昨日のこと。京のこと。
あたしは、重い足取りで2階に上がった。