「でも……」 綾はベッドに倒れ込むように座り、口元を両手で覆った。 「教室で京に再会した時……どうしようもないくらいに胸が高鳴った……泣きそうになった……やっと……やっと逢えたんだ……って」 京は綾の前にしゃがんで、綾を見上げている。 「理一が大事なの……でも……」 京の手が、頬に触れた。 「もう、京を失いたくないっ……」 二度と、あなたを見失いたくないの。 「綾」 京の手が……腕が、顔の横を通り抜けた。 3年ぶりの、京の腕の中。