京の部屋の前で立ち止まり、ドアを2回ノックをした。
「京……あたし」
「どうぞ」
鼓動の早まる胸をぎゅっと押さえて、ドアを開ける。
「……さっきぶり」
「ははっ」
部屋に入ると電気がついていなかった。薄暗い中で、京はベッドに腰掛けている。
……京の顔が、よく見えない。
「……何で電気つけないの?」
「星……見ちょったから」
京は上を指差し、見ると、大きな天窓から部屋に微かな光が差していた。
キラキラと輝く星に、懐かしい思い出が脳裏に浮かんだけれど、それを口にすることはできなかった。
「綺麗だね」
「……ん」
部屋が薄暗いせいなのか、京の顔が見えないせいなのか。
不安になる……。



