“……綾もだよ”


誓ってる。あたしたちは……あたしは。



“一生涯変わらない、約束”


京が立ち去る前に言った言葉。これは……小学校を卒業して、京がいなくなる前に言っていた言葉。


京の部屋で「約束覚えちょー?」って言われた。それは、5年生の冬にした約束のことだった。


“綾が好きだけん。何よりも大事だけん。……俺の気持ちも約束も前と何も変わっちょらん。離れたって、これっぽっちも変わりもせん。そんぐらいの想いだけん”


“……綾だって、同じだもん……”


あたしの気持ちも約束も、前と変わらない。

離れたって、変わらない。


“じゃあ……一生涯変わらない。約束”


あたしと京は、約束に、約束を重ねた。


“絶対、忘れんで”

“絶対、忘れない”


小指を絡ませて、約束をして。


忘れないと。そう、口にしたのに。