「きゃー! あはははっ」
「綾、服っ! 服汚れちょる!」
京の言葉に服を見ると、淡いピンクのワンピースが汚れていた。
「いーよっ! 楽しいから!」
綾と京は川で遊んでいた。いつのまにか、もう太陽がだいぶ高いところまで昇ってる。
「はーっ。楽しいね! 綾、川って初めて!」
「初めてぇ!?」
京は驚いたのか、川の石で足を滑らせていた。
「あははっ! 滑ってるし!」
楽しい。京といるだけで、顔がニヤける。
サボったことがパパにばれたら怒られるに決まってるのに、楽しくて仕方がない。
「東京者は川に行かないんか……どうりで……」
「どうりで?」
「お前、まじでお姫様っぽいもんねぇ…」
「はっ!? どこがっ!?」



