「はあぁ〜っ、疲れたがぁ」
理一はあたしを後ろから抱き締めたまま首を曲げ、あたしの肩に顔をうずめた。
「ちょっと理一!」
「さっすが理一~っ」
和也が意気揚々と歩いてきた。
「理一、綾より足速いもんなっ」
「てか、理一が最後追ってくるってわざとでしょ!」
あたしが疲れたところに理一をよこすなんて! 捕まるに決まってるじゃんっ。
ムスッとしていると、理一があたしの首に腕を回す。
「そうでもせんと、綾捕まえるなんて無理だが」
「だよなー!」
和也と理一は和気あいあいと話し、あたしは身動きがとれない。
……あの、理一、苦しいんだけど……。
ふと視線に気づき横を向くと、京と目が合った。だけど京はすぐ目を逸らして、陸の所に行ってしまった。



