先頭をきっていた和也がぶわっと飛んで、あたしに手を伸ばす。
え……。
反射的に避けて、あたしは走った。
「捕まえろバカ!」
和也の命令で、みんながあたしを追ってくる。
「嫌ー!! コワーーッ!」
あたしは叫びながら全力疾走。
反対方向の端まで走り後ろを向くと、みんな遠くにいた。
「……疲れてるね?」
何人かがもう脱落して、座り込んでいる。
はぁっと息を整えると、和也と理一が走ってくる。
「あーやー!」
ズドドドド…!って効果音が聞こえるみたいに、和也が砂埃をあげて全力で走ってくる。
「捕まらないもんね!」
あたしは爽快に走り、和也をあしらう。
「む、無理……もう無理っ」
和也は後ろで、ぜーぜーと荒く息をしている。



