和也があたしに気づき、理一に何か言うと、ふたりであたしを見ながらニヤリと笑った。
みんなも残っているのがあたしだけだと気づいたみたい。
「……」
やばいよねこれ……。
逃げ切れば飲み物だっけ? あと5分くらいか……。
ジリジリとみんなが近寄ってくる。
「いないと思ったら……」
「日陰で休みやがって……」
「絶対捕まえるが」
ブツブツ言いながら、ジワリジワリと近寄ってくるみんな。
なんだか、ゾンビ系のホラー映画にありそうな風景。怖い。そう思った瞬間。
「捕まえろー!!」
和也の声と共に、みんなが一斉に走ってきた。まるで獲物を求めるゾンビにしか見えないのは、気のせいじゃないと思う。
後ずさりたくても、そんなスペースはない。
「綾────!!」



