君を、何度でも愛そう。



「すごかったね、さっき」

「え? あー……はは」


京との言い争いを指摘されて言葉をにごす。


「良かったね」

「……うん」

「……理一も見ちょったけん」

「うん……さっき思った」

「複雑だね」

「……ね」


朋はあたしの頭を撫でて、にっこり笑う。


「…………?」

「焦ることないけん。ゆっくり考えればいいが」

「朋……」


陽子と陸に言われたように、朋もあたしを心配して優しい言葉をかけてくれる。素直に、嬉しい。


「ありがとー朋」

「ううん」



あたしたちは楽しく会話して、しばらくすると和也が校庭に行くと言うので、みんなで教室を片付けて校庭に向かった。


校庭行って、何するんだろ?