「はい、じゃー乾杯するがー! 飲み物持って集まれ!」
「はい綾」
和也が大声を出すと、朋が紙コップを持ってきてくれた。
「ありがとうっ。何飲もっかな〜」
「ミルクティーじゃろ」
声に顔を上げると、理一が横に立っていた。
理一はあたしの手から紙コップを取ると、ミルクティーを注いであたしに返す。
「俺、急いだのに綾が遅刻ってありえんが」
「ご、ごめん」
理一も、さっきの見てた、よね……。
「別にいいけん」
そう理一は笑って、和也が作る輪の中に歩いていった。
「はいじゃー我がクラスに水島京を新たに加えて〜、仲良くしましょー! 乾杯!!」
「「「かんぱーい!!」」」
京はみんなに囲まれて、幸せそうに笑ってる。
京ならすぐ打ち解けられるな。
あたしと朋は輪から少し外れて、椅子に座って話す。



