ほんのり赤くなった顔を隠しつつ、鼻歌を歌いながら隣を歩く京に尋ねる。
「京、家どこなの?」
「ん? こっから5分くらいだけん」
「ふーん……」
近いじゃん!
「綾面白い……ぷぷっ」
「何笑ってんの!」
「さっきからくるくる表情変わっちょる」
朝日が京の笑顔をひときわ輝かせる。
誰のせいだと思ってんのさ。心臓の音、聞こえちゃうかも……。
いつのまにこんなに好きになったんだろう。
もしかしたら、初めて会った時から惹かれてたのかな。ひと目惚れだったのかもしれない……。
京の笑顔が、すごく愛しい。
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