「けほっ! ちょっ……と!? 何すんのよーーっ!!」
ばしゃん!と、水しぶきが立ち上がり、京が川に飛び込む。
……信っじられない!!
顔を出した京に文句を言ってやろうと大きく吸った息を、あたしはすぐ飲み込んだ。
水に濡れた京が、何も言わずに微笑んでいたから。
「─────っ」
あんまり綺麗で、言葉を失う。
「あはははっ、びしょ濡れ!」
爆笑する京に、掴めない水を投げる。
「笑ってる場合じゃないでしょ!? どーすんのよ歓迎会!」
「はははっ、このまま行くが」
「いつまで笑ってんの!」
「投げられた時の綾の顔!」
ケラケラ笑いながら、京はあたしの顔真似をする。
すっごい変な顔……。
「そんな顔してないもん!!」
笑いすぎて、ひーって言ってる京。
〜〜京のバカ!



