「今の京は、昔の京じゃないよ」
『アホか! 変わったのは見た目! 中身なんか変わっちょらんが! つーか身長高くなったくらいで、たいした変化ないじゃろ』
「……ぷっ」
『笑うとこかぁ〜?』
「ううん。ありがとう」
『まぁとりあえず、明日学校でやるから! 昼! 12時集合だけんね!』
「分かった」
『遅刻すんなや? じゃーな』
電話を切った携帯を、あたしは暫く見つめていた。
和也と話していると、悩んでる自分がバカらしくなった。
陽子と陸と自由にすると決めても、あたしは何がしたいのか分からなかったから。
普通、普通。クラスメートとして普通に接すればいいよね。
で……できるかな……。
不安になりながらも、あたしは自分の姿を鏡で確認して玄関に向かう。
ミュールをはいて玄関を開けようとすると、携帯が鳴った。
理一だ……。
「もしもし?」
『おー』
「……今起きたの?」
理一の声で分かる。少し枯れぎみの、寝起きの声。



