「京が嫌いなわけじゃないの……でもあたしは、小6までの3年間しか知らない。……今日会った京は、知らない京なんだよ……」
「……なんか、どっちが好きとか、そう簡単に決めれる話じゃないけんね……」
朋はミルクティーを口に運びながら、言葉を探しているようだった。
「綾が理一と付き合わない理由が聞けてよかったけん。ずっと不思議だったが」
朋は続けて、「本当に理一が大切なんだね」と言って微笑んだ。
「うん……」
涙が止まらなくて、両手で顔を隠した。
「……京くんのことも、簡単に忘れられるほどの存在じゃないけんね」
しゃくりあげる声を抑えきれず、あたしはただただ頷いた。
京に会いたかった。
ずっと、ずっと。思い出を大切にしながら、この3年間願っていたの。



