大好きだった笑顔が、あたしの目の前にあった。 整った顔に、黒目がちの瞳。少し長めな漆黒の髪は、無造作にセットされている。髪の隙間から覗く耳には、ロック系のピアスが3つ。 待ち焦がれた、京の姿。 けれどその姿は、あたしの知らない京であることに間違いなかった。 あたしと京の思い出は、小学6年生で止まっている。 胸が高鳴るのを感じたのと同時に、怒りも感じた。 それに気付いたあたしは、どうしていいのか分からなかった。 ただひたすら、京の姿を確かめるように、目だけは動いていたけど。