「冬休み何するー?」
帰り道、理一が笑顔であたしの顔を覗いてくる。
「……背ー伸びたね、理一」
「え? そうかや?」
白々しいほどニヤつきながら言われてもね……。
「でー? 何しちょー?」
「んー……」
修学旅行が終わってしばらく経ち、明日から冬休み。理一は遊ぶ気満々だ。
「……勉強会?」
「はぁー!?」
理一が至極嫌そうな顔で叫ぶ。
「一応、受験生なんだからさ」
「うわー。やめてほしいが」
げっそり、というかガックリして、理一は溜め息をついた。
そんなに勉強が嫌いか……。
「勉強会に決定ーっ」
「あー。勉強に殺される」
理一は不満そうにしながらも、渋々承諾する。
そのまま理一はあたしを家まで送ってくれて、繋いだ手を離した。
「わざわざごめんね。理一の家から遠いのに」
「大丈夫だけん」
理一はニカッと笑い、「じゃあ……」って言おうとしたけど、理一が下を向いたから口を閉じた。



