突然理一が差し出したもの。それはリボンがかかった小さい箱で、思わず中身を予想してしまい、ドキンと胸が鳴る。
「……お土産ならさっきもらったよ?」
「もう一個」
「や、あんなにもらったのに悪いよ」
さりげなく拒否してみるけど、理一は眉を寄せた。
「お前、拒否らせんって言っちょーこと、忘れちょるじゃろ」
「……忘れてません」
しょうがなく受け取ると、同時に理一は口を開いた。
「開けて」
理一の有無を言わせない圧力に負けて、箱のリボンを解く。
「……」
「……付けて」
「……無理だよ」
箱を開けると、予想していたものと違うものが入っていた。
困る。そう思うのに、理一の想いが目頭を熱くさせる。
「理一……ダメなの、無理だよ……」
涙が溢れそうなのを、必死で抑えた。



