目に焼き付いて離れない、振り向いた京の姿。
出会った頃から大人びた顔をしていて、漆黒に彩られたその目は、綾をとらえて決して離さない。
背が伸びてた。髪も伸びてた。
綾の知らない人と話してた。見たことない制服を着てた。
綾の知ってる、京じゃなかった。
京はもう、違う世界の人なんだね。
綾とは全く別の場所で、綾が知らない場所で、変わっていったんだね。
「綾?」
「……え?」
驚いて、辺りを見回す。
いつのまに部屋に戻ったんだろう。朋が綾を心配そうに覗きこんでる。
なんだか具合いが悪い。
京の姿が、ずっとずっと、頭の中で回ってる。
………痛い。
「綾? 顔色悪……」
ねえ。
京はどこに行ったの?



