「わっ、理一髪すご!」
「すごーい!」
バスに乗った瞬間、クラスのみんなが理一に釘付けになる。
「俺って人気者っ」
「ただのバカでしょ」
綾の冷たい突っ込みに周りが笑い、理一はふてくされた。
「はい座りんさーい! 出発するけん」
担任が声を張り上げると、みんなキチンと座る。
「よーし」
後ろに座っている和也が呟いた。
「……?」
「いってらっしゃーい!」
外にいた見送りの先生たちがそう言った瞬間。
「修学旅行楽しむぞーっ!」
と、和也が立ち上がって叫んだ。呆気にとられていたみんなが顔を見合わせて笑う。
「おしっ」
「「行くぞ東京ーっ!」」
ワッとバス中が盛り上がり、東京に向けて出発です!



