「とりあえずブリーチするけん」
「えっ、嘘!!」
色入れるだけだと思った……。
「ブリーチしなきゃ色入らんが」
「はーい」
髪傷むよなぁ……と思いながら目の前の鏡を見ると、理一が真剣に綾の髪にブリーチ剤を塗っている。
綾は黙って、時が過ぎるのを待った。
時間が経って、綾の金髪にしばらく笑ってから理一は色を入れてくれた。
「わーっ!」
「やっぱ似合うけん」
4時間もかかってできた、綾の新しい髪。
腰近くまである長い髪は、赤茶色からアッシュブラウンになり、所々にワントーン明るいメッシュが入っていた。
「本当に器用だね、理一」
鏡を見つめながら感心していると、理一が綾の髪に触れた。
「可愛い可愛い」
平然と言う理一に、顔を赤く染めてしまった。



