「俺は、綾が俺に振り向いてくれるの、待っちょるけん」
周りがざわめくのが分かった。きっとクラスのみんながこの状況に気付いたんだと思う。
「えっ、理一ってやっぱそうじゃったん!? いつから!?」
「片思い1年だけん」
照れもせずに言う理一に、ウソーっと周りがざわめく。
綾はただ、理一の胸の中で大人しく聞いていた。理一の話が終わらない限り、離してくれないと分かっていた。
「ってわけでー、応援よろしくだがぁ」
「いいぞ理一〜!」
「応援すっぞ〜」
理一の目的はコレだった。周りに応援させて、綾に知らないふりをさせないようにしたんだ。
……待つって言ったじゃん。
理一の、嘘つき。



