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「俺も浴衣着たいが!!」
2時。今日は夏祭り。京の家で浴衣を着付けてもらってると、律兄のわがままが勃発。
「綾ちゃーん!! 可愛いがー!」
「おーれーもー」
律兄が恨めしげに綾を見る。
綾の浴衣は淡いピンクの生地に、桜が咲いているもの。髪の毛は自分で横にアップにして、長いから巻いてみた。
「可愛いわ〜綾ちゃん」
京ママ、ほめ過ぎです……。
「ねー、俺もー」
「うるさい律!」
「ヒドいわっ!」
律兄って、たまにオカマキャラ……。
ケラケラ笑っていると、律兄にデコピンを食らった。
「何さ!! 痛いよっ」
「何も考えんなや? ただ楽しめばいいけん」
……この前のことを言ってるんだよね? 気にするなってことでしょ……?
「……ん。いつも通りにしてるから大丈夫だよ」
「いい子いい子」
律兄は微笑んで、頭を撫でてくれた。その律兄の優しさに心打たれて、少し泣きそうになった。
ごめんね、律兄。



