君を、何度でも愛そう。





「理一にキスされちょー?」

「うん」

「……やっぱか」


和也はフーッと息をついて、あぁこれが苦笑いって言うんだろうなって分かるほどの笑い方をした。


「それだけ聞きたかったけん。……ほっぺ?」

「だね」

「あのさ、ウザかったら答えんでいいけん」

「ん」

「……どう思ったって聞いたら変だけど、どうよ?」


思わず吹き出してしまった。


「ふっ……ププ……くくっ」

「何かや! 真面目に聞いちょるけんっっ!」

「ププッ……何も。何も思わなかったよ」


笑いを堪えながら言うと、和也は複雑なのか、言いかけた言葉を飲み込んだ。


「……そっか」

「うん」


和也は頭を掻いて、チラッと綾を見る。


「……京は? 連絡取っちょーの?」


京は何も言わずにこの町を出たけど、やっぱり地元が同じ人は何かしら噂で知るんだろう。言葉に詰まる前に、首を振った。


「ううん。京が東京行ってから、一度もない」

「……そっか」


和也はそれきり何も聞いて来なくて、持ち前の調子のよさで綾を笑わせた。


「じゃーな」

「うん。バイバイ」


しばらくして帰り道が違う和也と別れ、綾はひとり、家までの道を歩く。



……理一の意図が分からない。どうすればいいんだろう。


綾は自分の家を通りすぎ、京の家に向かった。