1組の男子は2回戦も圧勝。残るは……。
「やべーっ、決勝の相手5組だが!」
「でもやっぱ勝つしかないでしょ!」
綾は地面に座る疲れ気味の男子たちにカツを入れるように、テンションを上げる。それに便乗して、和也が立ち上がった。
「理一っ、気合入れるが!」
「うぃっす! 綾さんっ」
「さん?」
立ち上がった理一に呼ばれ、視線を合わせる。
「髪ゴム貸してくださいません?」
理一は綾が結んでいる髪を指差して笑っている。
「あぁ。いーよ、はい」
「サンキュー」
「それ大事なものだから、壊さないでよね!」
「了解っ」
そう言った理一の前髪は、すでに綾の髪ゴムで結ばれていた。
ぷっ……ちょんまげ似合う。
「おっし! 俺、頑張っちゃうもんね!」
「ははっ、何キャラだよ理一」
和也がそう言うと、理一たち綱引きメンバーは集合場所へと向かった。
「緊張するぅー」
綾は祈るように両手を顔の前で握る。他のみんなも緊張していた。
「5組睨んどるよ〜」
何だって?
向かい側に立ってこっちを睨んでいるのは、まさに優勝候補の5組。
「怖っ! なのに、裾しぼりっ」
綾の発言にみんな大爆笑。ウケるよねっ。



