「1組だけじゃん!? 裾壊すべとか言っちょるの」
「おっしゃー!」
「壊せ壊せっ!」
「どうやんのー?」
いろんな言葉が交わされながら、ジャージ改造計画が始まった。
理一はすでに壊されたジャージを履いている。綾も自分の分は終わっていて、みんなの手伝いをしていた。
「理一ってオシャレだよね」
大体の手伝いが終わって理一の前の席に座ると、理一が顔を上げた。金色のメッシュが夕日を浴びてキラリと光る。
「綾のがオシャレだけん」
「そうかな? 普通だよ」
不意に理一が、綾の長い髪に触れた。
「長いよなっ、てか超サラサラだが! スゴッ」
理一が平然と髪を触ってくる。
何かとても恥ずかしくなって、顔が火照るのを感じた。
「つか、いい色だけん。茶系のメッシュ?」
「あー……生まれつきなんだよね」
また嘘。薬のせいだなんて言えない。



