なぜこんなことに……。
綾の家の前には、綾と京。その後ろに、クラスのみんな。
多い。多すぎるよ……。
「スゲーっ!!」
「おっきぃー!」
「やっぱ都会の子やね!」
だんだん恥ずかしくなってきて、そそくさと玄関に向かう。
「立ち話もなんだし……どうぞ……」
「うわーいっ!」
「お邪魔しまーすっ」
20人はいるだろう人の波がドタバタと玄関を突っ切って行った。
その様子を見て思う。
「「嵐だ……」」
綾と京がハモり、どちらからともなく驚いたように顔を見合わせ、しばらくの沈黙。
春の木漏れ日と共に、ふたりの笑い声がこぼれた。



