RHRの時間、担任が声を張り上げる。
「今日は体育祭について話し合うけーん。はい、根岸と和也、前に出ろー」
「ざけんなー!」
和也は結局学級委員に決定してた。いやいや前に出る和也は面白い。
「えっと、まず各自出ちょー種目を選んで、その後決めます」
根岸さん頑張ってるなぁ……和也やる気ないなぁ……。
種目かぁ。何々?
──綱引き。
──百足競走。
──障害物競走。
──対抗リレー。
え……走るの多くない? 去年、玉入れとかあったよね? まぁ綱引きでいいか。
ぼーっと考えていると、根岸さんが声を掛ける。
「じゃあ出たい種目聞くけん、必ずふたつに手を挙げてください」
えっ、ふたつも出なきゃいけないの?
どうしようと思ってる内に、さくさくっと決まってしまった。
───障害物競争。
───対抗リレー。
最悪だっ!!
「えーと……村田くん、穂高くんて……」
ショックを受けていると、根岸さんが困った様子で和也に問い掛けている。
「うちのクラスって男子ひとり少ないけんね? じゃっ、理一は全種目ってことでーっ」
クラスが笑いに包まれる。眠りの国に帰省中の理一はそんなこと知るはずもなく、スヤスヤと眠り続けていた。
理一、ドンマイ。



