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「最近ご機嫌だね、綾」
「え、そうかな」
何年も朝食に食べてるのに、今だに焦げてしまうパンを頬張りながら答える。
「学校楽しいんだね」
「クラスに面白い人、いっぱいいるんだよ〜っ」
「よかった。京くんのこと、心配してたんだよ」
「……もう1年経ったんだよ? 平気だよ」
パパの目を見ずに、手に持っていたパンを置いた。
「そっか……」
「じゃあもう行くねっ。いってきます」
「いってらっしゃい」
久々に仕事が休みなパパを置いて、綾は学校へ向かう。
玄関を出れば、いつも京がいた。
だけどもう京の笑顔はそこにはなくて、そんな日常に慣れてきていた。
「おっはよーっ」
何人かと挨拶を交わしながら自分の席へ行くと、理一が綾の席に座っていて、後ろの和也と話していた。
「おはよ〜!」
「はよーっす!」
和也が気付いてニカッと笑う。
「……綾〜おはよ〜」
理一、半目で挨拶する人初めて見たよ……。
「ははっ。何で理一はそんなに眠そうなの?」
「んー……昨日和也と遊んでたけん……」
「家帰ったの朝の5時だけん、俺も眠いが〜」
「和也、超元気そうだけど」
「そうかぁ〜? これでも眠いんじゃけど」
さすがお調子者の称号を持つだけあるなとか思いながら、そのまま寝ちゃいそうな理一を退かせて、席についた。



