─────…
「学級委員を決めたいけん、誰か立候補せんかー?」
全校総会などが終わった後、教室でホームルーム。担任の言葉に耳を塞ぎたくなる。
うげー……学級委員とかダルそー。綾、絶対やりたくない。
そんなことを思ってると、視界に手が挙がったのが見えた。見ると、隣の女の子が手を挙げていた。
「先生、あたしやるけん」
「おっ根岸か。じゃ〜女子は根岸に決定。男子は誰かいないかや〜?」
先生が教室を見渡すと、男子は慌てて俯いた。根岸さんをジッと見てると目が合い、根岸さんは不思議そうに首を傾けた。
「……面倒くさくないの? 学級委員とか」
目が合っちゃったので話し掛けると、首を更に傾げる根岸さん。サイドに結んでいた髪が、サラリと揺れた。
「そうかな? 雑用とか結構楽しいよ?」
えっ、休み時間潰れるのが? 根岸さん天然?
「綾と一緒にされちゃ困るよなあ〜? 根岸さんと違って綾は不良だけん」
後ろの和也が茶々を入れてきて、思わず反論する。
「何それ! 綾は和也ほどバカじゃないからっ」
「綾だってバカだが!」
「そこうるさいぞー……ん!? おぉ村田! そんなに学級委員やりちょーか! よしっ男子は村田に決定!!」
一瞬の出来事に和也は放心していたが、すぐ反論し始めた。
「ぷっ!」
たまらず吹き出してしまう。前を見ると理一も肩を震わせていた。
賑やかな新学期、新しい友達ができて2年生が始まった。
何か……楽しくなりそう!



