手で顔をあおぎながら教室に戻ろうとすると、ドアの窓からとんでもない光景を見た。
顔を赤らめた陽子と、余裕の笑みの陸。
「う……嘘……」
綾、漫画のガーンって文字が、今1番似合うと思う。
ふたり、キスしてた!
「陽子っ! 陸!!」
スパーン!と豪快な音を立ててドアを全開にする。周りにいたクラスメートが何事かと驚いていたけど、それどころじゃない。
大股でふたりのもとへ歩み寄ると、ふたりは綾のただならぬ雰囲気に気付いたみたい。
「み……見ちょった?」
ええ、ばっちりね!!
「話を聞かせていただこうかしら?」
暖房の前に座るふたりを仁王立ちして見下ろす。にっこり笑ったけど、怒りマークが頭に付いてるはず。
だって、陽子と陸の顔が青ざめていたから。
どーいうことさ!!



