「さーてとっ。用は済んだが」
律兄はいつものように無邪気に笑う。
「綾、ほんとに彼氏いたんだね!」
クラスメートに言われ、胸がジンと熱くなる。
信じてくれた……。律兄には感謝ばかりだよ。
「綾の彼氏は俺の弟だけん。今は東京行っちょるんじゃけど、もうこのふたりラブラブすぎて? 俺、立場なくない?みたいな? こんなにイケメンなのにっ」
おどけて言う律兄に、クラスメートは笑う。
「律兄より京のほうが100倍かっこいいもん」
バッサリ言うと「綾のバカ〜」と泣き真似をして笑いをとる律兄。綾も声を出して笑った。
嘘だよ律兄。
京と同じくらい優しくて、いつも綾を包んでくれる。本当にお兄ちゃんみたいで、そんな律兄が大好きだよ。



