「綾の彼氏だけん」
律兄がそう言ったと同時に、綾はやっと写真を見れた。
「────っ!」
「彼氏!?」
「綾の!?」
「もっかい見せて!」と綾の手から写真は奪われた。
だけど綾の目には、はっきりと焼き付いていた。
今のって……。
「プレゼント」
律兄に視線を向ける。
「ひと肌脱いでやったろ?」
満面の笑顔で言う律兄。陽子と陸まで優しく微笑むから、思わず涙が出た。
「えっ、綾!?」
「どうしたが!」
「写真か!?」
「写真だよなっ。ごめん!」
綾の涙を見たクラスメートは、焦って写真を返してきた。
――京と綾が、手を繋いで寝ている写真を。
「これ……いつの?」
ぽろぽろと流れる涙を律兄は優しく拭ってくれた。



