「かわいーっ!」
「えー、これ誰?」
口々に話すクラスメート。写真らしきものはクラスメートの間を行ったり来たり。
「てかこれ、綾じゃなか?」
えっ!?
「あー! 言われてみればそうだけん!」
「かわい〜」
「ちょっ、何!? 律兄、何見せたの!?」
ひとりで焦っても、みんなの輪の中には混ざれない。
「恥ずかしい写真~」
恥ずかしい!?
「何それっ! 見してっ! 返して〜!!」
写真を奪い返そうとクラスメートの中に割り込もうとする。
「じゃあ隣の子は誰かや?」
……え?
クラスメートをかき分けると、写真がちょうど陽子と陸に渡っていた。
……隣の子?
陽子と陸は写真を見ると優しい笑顔で綾を見て、写真を差し出した。



