「きゃー! 律さんこんにちはぁ!」
「どうも〜!」
HRが終わった直後。律兄は今日も綾のクラスの窓から顔を出している。
ていうか学校は!?
「来る時は校門で待っててって言ってるじゃんっ!」
「何だよ綾〜。いいもん持ってきちょーにっ! そんな素っ気ないとあげないよ!?」
いいもん?
「何っ!? なに何!?」
目を輝かせる綾を見て、律兄は声を出さずに笑った。
「はいみなさん注目〜!」
えっ!?
クラスメートが一斉に律兄を見る。
「これなーんだ」
律兄はピラッと何かを取り出した。
写真? だよね?
「えーっ、何何っ!?」
「それ何!?」
興味をひかれたクラスメートが一気に窓際に集まる。
陽子と陸までっ!
綾はその波に負けて、律兄は遙か遠く。
綾も見たいのに!



