君を、何度でも愛そう。


――――――…


「ねぇっ、校門の所にめっちゃカッコいい人いちょる!」



全ての授業が終わったある日の放課後、教室にいる女子がざわついた。


男子は女子の言う“カッコいい”がどんなものか見たくて、窓に乗り出す始末。


「ほんとだー! カッコいい〜!」


キャーッと女子の黄色い声が響く。


「あれって常南高校の制服だが! カッコいい〜」


す……すごい……。

そんなにカッコいいのかと少し興味を持ったので、便乗して見ることにした。


どれどれ〜?


隙間から見てみる。1年の教室は1階で、校門に近い。


「……ん?」


そのカッコいい人は背が高くて、たくさんのピアス、それからオレンジ頭。まさかと思った時、教室のドアがガラッと開いた。