……なんだろ……。
ゆっくりと封筒の中に入っている便箋を取り出す。
「……京……」
便箋には綺麗な字で、短く文字が並んでいた。
《約束守れなくてごめん。
だけど
約束を守ることを誓うよ。》
気付かぬ内に頬に涙がつたっていた。パパも、律兄たちも、心配そうに綾を見ている。だけど涙は止まらなかった。
守れなかった約束。
綾のそばにずっと一緒にいること。
誓った約束。
離れてもずっと綾を好きでいること。
京は約束をして、綾への愛を誓った。
綾を信じて、夢を追いかけた。
……ねえ、京。
だけど綾は嫌だよ。
この町に、京の姿がなきゃ、嫌だよ。
京の真っ直ぐな愛を、綾は曲がった気持ちで受け止めていた。
京からの手紙は、京がいないことを実感させるだけだった。
涙が止まらない。
京に逢いたい……。



