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中学校に入る前に、色々な物を買わなければいけなかった。制服に上履き、ジャージに教科書。それら全てを買いそろえて、あとは入学を待つのみ。
「たぁのーしーみぃ〜!」
「ご機嫌だね、綾」
リビングでパパがスーツの上着を着ながら笑った。
「パパも中学入るとき楽しみだった!?」
「そうだね。楽しみだったかな」
パパはコーヒーを少し飲んでカバンを持つ。
「休日なのに大変だね」
「はは。頑張ってきます」
「あっ、待ってパパ!」
急いで台所へ駆け出し、四角い包みを持ってからパパの前に差し出した。
「はいっ、お弁当っ!」
「えっ!? 綾が作ったの!?」
「ママの手料理にはかなわないけど、中学お弁当だし、今のうちに練習!」
「……ありがとうね、綾」
パパはすごく嬉しそうに笑ってくれて、指に巻かれた絆創膏さえ気にならなくなるほど、嬉しい気持ちになった。
「いってらっしゃい!」
パパを見送って、綾も京の家に遊びに行く用意をする。



