君を、何度でも愛そう。



「眠いし寒いし冬ヤダ」


学校が終わり、陽子と陸と分かれて綾はいつものごとく京の家のリビングにお邪魔している。京はこたつにうずくまって、ぼやいていた。


「綾も嫌〜」


はぁっと、ふたりで溜め息をつく。


「……あ。でも景色は綺麗だよね」

「景色?」

「うん」


ぽかぽかと暖かいリビングの窓から見える、外の景色を見ながら口を開く。


「何か雪がさ、山を覆ってキラキラして綺麗じゃない? 美しさ2倍、みたいな!」

「冬化粧ね」

「冬化粧?」

「冬には山とか町が雪に覆われて、太陽の光りで綺麗に輝いちょー。それで冬化粧」

「へーっ」

「適当」

「え!? 嘘!?」


京は綾の顔を見てケラケラ笑って、ふくれっ面だった綾もおかしくなって笑った。


何だか幸せで、眠いし寒いのに、綾たちは外へ飛び出した。冬化粧された、この町へ。