「ねぇねぇ、陽子っ。中学入ったら何部に入る!?」
休み時間に陽子の席の前に乗り出すと、陽子はおかしそうに笑う。
「綾は最近中学の話ばっかりしちょるね〜」
「あはっ。楽しみでさぁ〜! 5クラスもあったら……友達いっぱい……あは」
「…………」
「陽子……顔引きつっちょる」
「あっ陸〜! 陸は何部に入るの?」
「……サッカー?」
「何で半疑問系?」
「あたしはバスケかな〜」
「バスケ!? 陽子かっこいー!」
「何の話かや?」
「京〜っっ」
会話に混ざってきた京に抱き付くと、陽子が優しく笑った。
「綾は最近、京にべったりだけんねぇ」
「でへ」
「……」
「陽子……顔引きつっちょーよ」
「プッ」
「陸は何笑ってんの!?」
まったくもう! 陸の笑いのツボが分からないなと思いながら、隣に立つ京の腕を掴む。
「京は!? 何部に入るの〜?」
「ん?」
「だあからぁ〜、中学っ」
「あー……決めてないけん」
「ほら〜。綾は先走り過ぎだけんっ。まだみんな考えちょらんよ」
「え〜。何で?」
椅子に座ってる陽子を見下ろしながら頬を膨らませると、京が首を傾げた。
「……そういう綾は?」
「え? 未定っ」
「「「…………」」」
ん? 何? 何で呆れたような目で見てくるの?
「何かやソレ」
「半疑問よりヒドイが……」
「俺と同じだけん」
「まぁいーじゃんっ! またみんな同じクラスだといいねっ」
4人の友情は永遠だもんね。



