++++Side*綾++++
鏡に向かって笑いかける。
「よしっ、大丈夫!」
10月某日。病院を退院した。
それから1週間。今日は土曜だから、学校は休み。早速京の家に、内緒で遊びに行く。
京に会えると思うと、顔がほころんでニヤケてしまう。
「……そろそろ行こうかな」
手土産を持って、軽い足どりで家を出た。
───────…
ピンポーン。
少し緊張しながらインターホンを鳴らすと、家の奥から足音が聞こえる。
「はいはい、どなた?」
声と同時に玄関の戸が開いた。
「お久しぶりです」
出てきた京ママに、にこっと笑いかける。
……ん? 京ママ……固まってる……。
綾も黙っていると、突然京ママは家の中へ猛ダッシュ。
えっ……!?
「京っ、けーい! 食器なんて洗わなくていいけん、早く外行きんさい!!」
「はぁ〜!? 自分で手伝わせといて何かや!」
暫くして、京がブツブツ言いながら廊下に出てきた。
「あ、京! 2ヶ月ぶり〜!」
手を挙げて笑うと、京は立ち止まって無反応。



