「おっはよー!」
次の日、出来る限り目一杯の笑顔で教室のドアを開けた。
「綾ーっ!」
「風邪治っちょー!?」
「元気になった!?」
教室の明るい雰囲気に、ホッと安心して微笑む。
「綾っ、今日も休むかと思ったが」
陽子が駆け寄って来て、ニカッと笑顔を向ける。
「うん! でももう元気になったし、パパに今日も休めって言われたんだけど、内緒で来ちゃった」
「えっ、大丈夫かや!?」
「大丈夫だよお〜! みんな、夏風邪バカにしちゃダメだよ!」
笑いが起こった時、
「綾?」
外で遊んでたのか、京が教室に戻ってきた。
「けーいー! 逢いたかったぁあ!!」
京の元へぴょんぴょん跳びはねて行くと、ガシッと片手で頭を掴まれた。
「何しちょるかや!?」
「何って……治ったから学校来たんじゃん!」
「……顔色は……悪くないかや……?」
京は疑わしげに綾を見るのをやめて、隣にいた陸に問い掛けている。
「まぁ……普通?」
よかった……。ホッと胸を撫でおろし、ニカッと笑う。
「ずっと寝てたからみんなと遊びたい!」
「じゃあ今日は学校終わったら、川遊びでもするかや」
京の優しい笑顔が、何よりも効果のある薬だと感じた。



