「……はぁ……」
スプーンを手に取って、お雑煮を口に運んだ。
「おいしー…」
パパって料理上手いなぁ……。
ご飯を食べ終わり、お皿の横に置かれた数々の薬を睨む。
「もう嫌……」
そう呟いて、いつまで経っても好きになれない薬を手にする。
こんなもの飲んだって、治りはしないのに。
嫌いだ。薬も、病気も。自分のことも、嫌い。
ママの夢もパパの優しさも、京の愛だって。もうすべてが嫌だった。
綾の存在は、迷惑になってるだけ。
「もうやだぁ……」
視界がぼやける。
何で綾は、こんなに泣き虫なんだろう。
何で、強くなれないんだろう。
何で、何で、何で……。



