++++Side*綾++++
「綾、大丈夫か?」
「うん。平気だよ」
ご飯を持って部屋に入ってきたパパに笑顔を向ける。今日は体調が良くなくて、学校を休んでいた。
「薬飲んだら起きてないで、ちゃんと寝るんだよ?」
「分かってるよー」
パパは綾の頭を撫でて微笑んだ。
「早くよくなるといいね」
「……お仕事休ませちゃってごめんなさい」
そう言ったら、パパが困った顔をする。
「娘が親の心配なんかしなくていいんだよ」
「…………」
でも大事な会議あるって言ってた。
多分今日でしょ……?
パパは綾が言いたいことが分かったのか、言葉を続けた。
「資料は会社の人に持たせてるし、パパは責任者で大事なのは内容だから、伝える人がいれば大丈夫なんだよ」
綾は疑ってる目を向けたけどパパは笑って、ふぅと溜め息をつくと綾に布団をかけた。
「ご飯食べたら寝なさい」
それだけ言うと、パパは部屋を出ていった。大きな背中を見届けて、閉まったドアの虚しい音に眉を寄せる。



