「そんな変わっちょーかや? 俺」
笑いながらコーヒーを飲む律兄を軽く睨んでから、そっぽを向く。
「だって前そんなにカッコ良くなかったもん!」
「そんなに会ってないかや?」
「スケート大会の後2、3回しか会ってないよ」
「まったく。律は最近遊び過ぎだけんっ」
京ママが呆れた様ように溜め息混じりに言うと、律兄はヘラッと笑う。
「中学最後なんだもーん」
「綾ちゃんも何か言っちょって?」
「京ママが困ってんじゃーんっ」
律兄の肩に「えいっ」とパンチをすると、律兄は笑った。
優しい笑顔が少し京に似ていて、ドキリとしてしまう。
「はいはい、分かったけん。気をつけまーす」
「でもほんと律兄かっこよくなったよー!」
「そりゃ俺だけんねっ、当たり前!」



