「じゃあ綾ん家でいっか!!」
「は!? いや、それもっ……」
言い終わる前に綾はまた陽子達の元へ戻ってしまった。
綾ん家に泊まる!? いや、無理じゃろっ!!
「京……」
「え?」
俺を呼んだ陸が呆れた顔でささやいた。
「クラスのみんなも一緒なんじゃし、もし綾だけだったとしても断るのはダメだけん」
「何で……?」
「意識してても普通にせんと。今まで何度も泊まりしちょったし、綾が変に思うが」
確かに……。でも……。
「そぎゃんこと言われても……」
「……綾の家に、クラスの男子が入ってもいいんかや?」
「…………」
夏休み、綾が俺ん家に泊まった次の日の朝。和也たちが、綾見たさに押し掛けて来たことを思い出した。
「冬休み。俺ん家でいいが。コタツ3個付き」
気付くと俺は綾の所へ歩いていた。
女子が「京の家に行けるかや!?」とか何とか騒いどったけど、俺は綾のとびきり嬉しそうな笑顔しか、見えちょらんかった。



