「顔、緩んどる」
「! ……もう突っ込むなや!!」
陸が可笑しそうに笑っちょる。最近、陸はよく笑う。それは俺のせいだって事実に、少し照れる。
俺、からかわれてんのかや……。
「けーいーっ!! あのね! スケートになった!」
小走りで駆け寄って来て笑う綾に、胸が熱くなる。
何か俺、すっげ綾のこと好きだが……。
「ふーん……いんじゃん?」
「やったぁ〜!!」
「外寒いけん。帰りあんま遅くならんよーな時間にしちょる?」
「そのことなんだけど……京の家に泊まるとか……ダメ?」
綾が首を傾げて顔色をうかがってくる。
……泊まり? 綾が……、俺ん家に……?
考えた途端に顔が熱くなる。
「いやっ、無理だけん!!」
「……そっかぁ〜」
綾はガッカリしたように肩を落としたと思ったら、ぱっと思いついたように笑顔に戻った。



