「やっと気付いちょーね」
次の日の教室。椅子に座って本を読んでいた陸が微笑んできた。
「……何で陸が俺より先に、俺の気持ちに気付いちょーか」
「京の綾に対する行動が普通じゃないけん。そりゃ気付くが」
普通じゃなかったんか……。
「まぁ気付いたの最近だけど……4年の時はまぁ親友って感じだったけん。5年になってからの京と綾は、あんまり……」
「あ……そう……」
「けーいっ!!」
どんっ!と、急に綾が後ろから抱き付いてきた。
はっ!?
「冬休みさーっ、花火しよ!」
「ってかまず、離れろ!!」
綾は首を傾けたが、すぐに離れた。
よ……弱った……。背中が、ありえんくらい熱い。
「……で? 花火が何て?」
「だからぁ〜、冬休み、みんなで花火しよ〜!!! 京の家の近くに河原あるじゃん?」
「冬は凍っちょるが」
綾は「あっ、そっか!」と言って陽子たちの所に走っていき、あふたと説明しちょる。



