綾の大きな瞳が、太陽の光を吸い込んでキラキラと光る。
……あぁ。
分かったよ陸。
最近俺が変だったのは、こいつのせい。
笑顔が眩しくて、何度でも見たいと思わせる、人形のように綺麗な女の子。
「……綾のせいだけん」
あの、何なのか分からなかった、不思議な気持ち。
――俺は、綾が好きなんだ。
「……帰ろ」
俺は綾の手を取り、帰り道を歩き出す。
繋がれた手から伝わる体温に、風に揺れる綾の長い髪に。どうしようもなく、ドキドキしてしまう。
こんなこと、今まで何回もあったんに。好きだと自覚しただけで、こうも変わるもんなのかや……。
盗み見るように綾を見ると、気づいた綾は大きな目を細めて、微笑んでくれた。
まるで胸の芯が焦げたみたいに、ジワッと熱くなる。
夕日を浴びて微笑む綾を、誰よりもきれいだと思った。
俺はその熱に翻弄されながら、わずかな時間を惜しむように、帰り道をゆっくりと歩いた。



