君を、何度でも愛そう。



「前も言っちょーが。まだ疑っちょったんか」

「だってよー…」


和也はつまんなそうに呟いて、友達のもとへ歩いていった。


ほんとに何なんだ……。


「京……」


不意に綾がためらいがちに俺の袖を掴んだ。


「何か……綾のせい? ごめん……からかわれてた?」


申しわけなさそうに俯いた綾の手を、俺は握った。


「からかわれてなんか、ないけん。和也が変な勘違いしちょるだけだや」


俺が笑顔を向けると綾も笑い返してくれたけど、すぐに悲しそうな顔に戻ってしまった。


「……郁子とは一緒に帰っただけだけん。ほんとに……」


俺は弁解してるのか、綾を安心させたいのか。勘違いかも知れんけど、何となく郁子について言わなきゃと思った。


「……へ? ……うん……え……?」


綾の顔が見る見る赤くなっていく。その様子に目を見張ると、綾は顔の前で両手を左右に振った。


「いや! 全然いいんだよ!! 綾、別にヤキモチとか妬いてたわけじゃないよ!!」


綾は言った瞬間ハッとして、俺は驚いて目をぱちくりさせながら、真っ直ぐ綾を見る。


「……ヤキモチ? 妬いちょったん?」


その瞬間、綾は走って逃げた。