どうしたのか尋ねると、綾は泣きながら話し出した。
「……京からもっ……貰ったプレゼント……ひっく……なくしちゃっ……」
……プレゼント?
「誕生日のかや?」
綾は小さく頷く。
「昨日はしてたのに……」
確かにしちょった……。
俺はうーんと唸ってひらめく。そして、あることに気付いて洗面所へ向かった。
……やっぱな……。
リビングに戻ると、綾がさっきより激しく泣いちょる。笑っちゃいけんと思いつつ、緩む口元を隠しきれなかった。
「綾、なくすなや」
「うぅ、ごっ……ごめ……」
「ほら」
俺の手に収まったプレゼントを綾の顔の前まで持っていき、見せる。



